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東京都港区が開設した「メタバース総合支所」と裸眼3D技術の親和性と可能性について

2025年3月1日から東京都港区メタバースでの行政サービス「メタバース総合支所」運用を開始しました。本システムは大日本印刷株式会社様(DNP)が開発した「メタバース役所」システムを活用。住民はオンライン申請支援や相談業務などをメタバース空間上で利用できるようになります。

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メインエントランス

港区ならではの特色として、東京タワーレインボーブリッジゆりかもめ、港区の木であるハナミズキをバーチャル空間内に設置し、地域の名所を再現しています。こうした視覚的な要素によって利用者に親しみやすさを提供し、利用頻度の向上につなげる狙いがあるとのこと。さらに、区政に関する情報発信スペースも設けられており、区の広報や取り組みなどを発信する予定。

「メタバース役所」は本事業の一環として、実証実験を2024年2月に三重県桑名市で実施。電子申請手続きの総合窓口や各種相談業務、市民交流の場を仮想空間上で提供しました。同年6月、東京都江戸川区でも「メタバース役所」の提供を開始し、7月からは自治体向けに正式にリリース。

港区メタバース総合支所の特徴:

  • 目的: 「行かなくてもいい区役所」の実現を目指し、メタバース空間内での問い合わせや相談業務、行政手続きを可能にする。
  • 対象手続き: 21種類の手続きに対応。
  • 実施期間: 2025年3月から5月までの期間限定で実施。

「メタバース総合支所」と裸眼3D技術の親和性と技術融合の可能性:

1. 親和性(相性が良い理由)

  • 臨場感の向上:
    • メタバース内での行政手続きに裸眼3Dディスプレイを活用することで、よりリアルな対話や案内が可能になる。
  • 非接触型デバイス:
    • VRゴーグルなしで立体映像を表示できるため、利用者の負担が減り、幅広い世代が使いやすくなる。
  • 視認性の向上:
    • 立体的な映像で、資料や手続き画面が見やすくなり、操作ミスや誤認識のリスクが低減。
  • デジタル窓口の拡張:
    • 3Dアバターの職員が実際に目の前にいるかのような感覚で対応可能になり、対面相談に近い体験ができる。

2. 技術融合の可能性(今後の発展)

① 行政手続きの利便性向上
  • 3Dホログラム案内:
    • 受付アバターが立体的に表示され、音声とジェスチャーを交えながら手続きをガイド。
  • 書類の3D表示:
    • 申請書類や地図、説明図を立体的に表示し、回転・拡大など直感的に操作可能に。
② 高齢者や障がい者向けの支援
  • 視認性向上:
    • 平面ディスプレイよりも見やすいため、視力が低い人でも理解しやすくなる。
  • 手話アバターの活用:
    • 裸眼3Dディスプレイで手話アバターを立体表示し、聴覚障がい者の手続き支援を強化。
③ 遠隔地からのリアルな手続き体験
  • メタバース役所×裸眼3Dによる「仮想窓口」:
    • 自宅や出先でも、裸眼3Dディスプレイを使って区役所の職員(アバター)と対話しながら手続きができる。
  • 立体的な街づくり説明:
    • 都市計画や防災対策などの説明を3D映像で表示し、住民がより直感的に理解できる。
④ 多分野での応用(行政以外の活用例)
  • 教育:
    • 区民向け講座(防災講習、健康指導など)を、3D映像でより分かりやすく提供。
  • 観光・文化:
    • 港区の歴史的建造物を3Dで再現し、バーチャルツアーを提供。
  • 医療相談:
    • 3Dアバター医師による健康相談窓口をメタバース内に設置。
  • 技術の進化: 裸眼で高精細な立体映像を体験できる技術が進化し、裸眼3Dディスプレイの他にも「空間再現ディスプレイ」などが応用されると見込まれています。
  • 医療分野での応用: 裸眼3Dディスプレイは、医療分野での手術支援や教育など、多岐にわたる応用が期待されています。
  • ゲーミングへの展開: これから裸眼3D技術を搭載した新しいゲーミングモニターが開発され、ゲーム体験の向上が見込めます。

「メタバース総合支所」と裸眼3D技術の融合は、行政手続きの利便性を高めるだけでなく、教育・福祉・観光など幅広い分野での活用が期待されます。今後更なる3D技術の社会実装と生活利便性の向上への貢献に期待大です。